梅雨から夏にかけて気になるのが…ダニです。布団に潜む、迷惑極まりない生物・ダニです!
ダニに刺されて痛痒い思いをしたり(蚊より憎い)、繁殖しまくったダニの糞や死骸を吸いまくってアレルギーを引き起こしたり…
症状として現れなくても、ダニまみれの布団で寝ているかと思うと安眠できないわたしです。
しかし、布団のダニ退治ってどうしたら良いかとお悩みの方も多いと思います。高価な電化製品をそろえなければならないのでしょうか?毎日毎日天日干しして掃除機で吸い取って、という悪魔のような手間をかけなければならないのでしょうか?
お金かけたり面倒だったりで、しかも本当に布団のダニを退治できるのか?という話です。
今回は、ダニを死滅させるメカニズムから効果的で低コストな駆除の方法を伝授いたします。肉眼では確認できないダニですが、理論的に考えればこれがベストではないか、という考えに基づいています。
ズボラなわたしですが、低コストで死滅させることで駆除の手間を減らしていますよ!
布団ダニの特徴を知ろう!
ダニは多くの種類がありますが、ここでは布団に生息するダニについて。
室内に生息するダニの8割ほどが「チリダニ科」のダニであると言われているので、わたしたちの布団に潜む強敵も、このチリダニ科のやつらということになります。そして、チリダニを捕食するのがツメダニ科のダニですが、こいつらはたまに人も刺します。なので、ツメダニもわたしたちにとっては忌まわしい敵になります。
高温多湿を好む
チリダニは、高温多湿を好むので、梅雨から夏にかけて大増殖すると思われます。すごしやすい春が終わり、じめじめと汗ばむ季節になったら、それはチリダニの到来、と思うべき。
人間のカスを好む
チリダニの食料は、人間から出るカスです。つまり、フケや垢、抜けた髪の毛…布団にたくさんつきそうなものですよね。自分の布団はチリダニの格好の住処になっていると覚悟したほうが良いかもしれません。
アレルギー症状を引き起こす
チリダニはアレルゲンともなります。糞や死骸がアレルギー症状を引き起こすハメに。睡眠中、くしゃみが出たり目や肌がかゆい…と感じたら、ダニの存在を意識したほうが良さそうです。
人を刺す
人を刺すダニは、チリダニではなくツメダニです。しかし、チリダニに比べてツメダニの占める割合っていうのは限りなく少ない。それにも関わらず、どう考えても蚊の仕業じゃない刺し傷を発見して1週間も痛みかゆみに苛まれたら、それはツメダニの仕業かもしれません。
ツメダニが発生している…つまり、ツメダニの餌となるチリダニが大量に潜んでいる…という最悪の状況を覚悟しましょう。
弱点は?
布団にひそむダニをやっつけるために必要なは、お日様のパワーや紫外線のビームではありません。
「高熱」です。
真夏の暑さにやられるのは人間ぐらいで、外気温の高さごときにダニは殺せません。むしろ繁殖してしまうでしょう。
ダニは、50度くらいの高温では時間をかけてじわじわと死んでいき、60度以上の熱であれば一瞬にして死滅するようです。
また、低温や乾燥では繁殖しにくいのですが、あくまで繁殖しにくいだけで、低温乾燥ではダニを死滅させられません。
- 高温多湿な環境では繁殖が活発に
- 低温乾燥では繁殖防止
- 50℃〜60℃以上で生命活動停止
よくある布団のダニ対策で退治できる?
一般的に知られている、布団のダニ対策では以下のようなものがあります。さきほど見たダニの特徴と照らし合わせて考えてみましょう。
天日干し
太陽の熱でも紫外線でもほとんどのダニは生き残っていることがNHKのためしてガッテンで検証されていました。しかも、太陽光に当てることで、ダニがどんどん内部へ潜りこんでしまう、なんていう話も。
なので、ダニを退治しようと天日干しにしている行為は、全くの徒労に終わっているわけです。しかし、干してしっかりと乾燥させることで、ダニの住みにくい環境にはなることでしょう。一時的に。
ダニシート
置いて、ダニを捕獲するシートです。いろいろなメーカーから出ています。
どうも、シートによって有効なダニとそうじゃないダニがいるようだったり、効果が謎だったり、そもそもこのシートにすべてのダニが寄ってくるのか?と考えるとそれは不可能に近い感じがします。
わたしの中では、Gホイホイみたいな位置づけ。あれで家中のGがいなくなるかっていったらならないでしょう。稀に捕獲しているイメージ。使用したことはないんですけども。
とは言え、気やすめにダニシートは使っています
布団クリーナー・レイコップ
ダニ対策として有名なレイコップ。わたしも一時期はとてつもなく欲しかった代物。
価格によって様々な機能があるレイコップですが、ことあるごとに「殺ダニ効果」はないことが様々なメディアで暴露されているのを見てきました。
そもそも、レイコップの公式HPをよく読んでみると、どこにも「殺ダニ効果」は謳っていない。人々が勝手に「ダニ退治」を期待していただけと思われます。
レイコップの機能は、おおまかに次の3つになる。
- 紫外線照射による殺菌作用(←ダニじゃない)
- ダニのフンや死骸、ほこりの叩き出し(←生きているダニじゃない)
- 叩き出したものを吸引(←掃除機)
アレルゲンとなるダニの死骸やフンなどのハウスダストを叩き出してしっかり吸引し、菌やウィルスを紫外線で殺菌して清潔に、っていう趣旨の布団専用の掃除機なんです。
紫外線照射で生きたダニは殺せないし、殺すとも言ってない。生きたダニを吸い取るとも言ってない。
せいぜい、「ダニの動きを抑制」ぐらいしか書いていません。布団に特化した掃除機、と考えたら良いでしょう。
ふつうの掃除機
レイコップでも同様、生きたダニを掃除機で吸い取って捕獲することは難しいようです。ダニの足ががっつり繊維をつかんで放さない。
レイコップのように叩き出し機能やUVランプはないものの、吸引することはできるので、ダニの死骸やフンを除去すればアレルギー予防にはなるでしょう。
アレルギー対策には◎ かなり面倒だと思いますが。
洗濯
ダニ退治に水攻めはどうか。これもNHKのためしてガッテンにて検証され、効果が低いことが判明。一部は洗い流されたようですが、大半は生き残っていた。水にも洗剤にも強いダニ。
もはや不死身ですよね。
生きたダニは殺せませんが、ダニのエサとなる人間の皮脂やアカなどの汚れを落とせばダニの繁殖を抑えられるし、ハウスダストなどのアレルゲンを洗い流せばアレルギー症状も出にくくなるはずです。
布団用乾燥機
持っている人は持っている、布団用乾燥機。
布団乾燥機も、マットのようなものを広げて熱風を送りこむタイプ、ノズルから直接布団の間に入れ込んで熱風を送り込むタイプの2種類あります。
50℃以上の熱風が出る商品であれば、殺ダニ効果が期待できる。ただし、隅々まできちんと熱風を当てることが必須になります。
そして、その後は掃除機できちんと吸い取る作業は欠かせません。
布団乾燥機を購入し、かつ、手間をかける覚悟が必要です。
布団クリーニング
布団を洗濯しただけじゃダニは死なないことは先ほど書きましたが、実は「ダニ駆除」効果のある布団クリーニングがある。
それは、高温になる乾燥機を使用するところです。
乾燥機は55℃以上になるものがほとんどなため、布団がふんわりするほど乾燥機にかけてくれるところならダニを死滅させてくれるはず。
一般のクリーニング店でも布団丸洗いを受け付けてくれるところがありますが、どのような工程でクリーニングしてくれるのか、という部分に勝負がかかっています。
たとえば、宅配クリーニング大手リネット▼
こちらはダニ死亡率99%、アレルゲン除去率98%の効果がうたわれており、衣類の宅配クリーニングでもお世話になったことがあるので個人的にはおすすめなリネットではあるものの、布団クリーニングってかなり高いんですよね。
リネット以外でも宅配布団クリーニングをやっているところはいろいろありますが、一人暮らしの1枚のみとなると5000円以上のところが多いです。複数枚だと1枚あたりの値段が安くなるところも多いですが、それにしても高いなぁと感じる。
だから、かつては1年に1回くらい宅配の布団クリーニングを利用するくらいでした。メリットとしては、クリーニング店に持っていく手間が省ける。デメリットは、ただただ高い。
そこで、低コストでダニを死滅・アレルゲン除去する理にかなった方法を発見しました。続きを御覧ください。
低コストで楽にダニ退治する方法
ダニの弱点をおさらいしましょう。50℃以上の高温です。60℃超えれば一発で死滅です。
熱湯をかければ良い? しかし、布団を丸洗いできるほどの熱湯を用意して漬け込むのも大変、乾かすのも大変になるのでズボラには無理です。
そこで、安く手間をかけずに使えるのが、コインランドリーなのです。ただし、大型のコインランドリー。
大型コインランドリーの乾燥機は布団にも使える!
おおよそ55℃以上の高温で乾かしてくれるコインランドリーの乾燥機。ダニを隅々までまるっとやっつけるのには最適な機械です。
ついでに布団を丸洗い!
何もクリーニングに出さずとも、コインランドリーに持っていけば低コストで丸洗いができます。これで、ダニのエサとなる皮脂やアカ、フケなどと共にダニの死骸やフンを一掃。
アレルゲンもしっかり洗い流し、清潔感を取り戻せます。
料金はどれくらい?
機種にもよりますが、だいたい1500円前後で水洗いと乾燥ができます。
本日、わたしは羽毛布団1枚とウールのベッドパッドのダニをやっつけるためにコインランドリーへ行ってきましたが(※徒歩なので運ぶのがちょっと面倒)、参考までに料金をお知らせします。
最初に10分ほど乾燥機にかける→100円
洗濯30分間→800円
乾燥機50分間→500円
ベッドパッドだけ乾ききらなかったので、追加で10分→100円
しめて1500円でした。欲を言えば、ダニをきちんと死滅させてから全てを洗い流すのが個人的には理想なので、水洗い前に20〜30分間乾燥機にかけたいところ。しかし、今日はその後の予定もあったので短縮バージョンで行いました。
ダニを死滅させてふんわり感を取り戻した羽毛布団に洗いたてのカバー、同じく殺ダニ済みのベッドパッド、清潔なシーツ。ベッドメイキング完了しました。
もう、顔をうずめたくなる心地よさ!
面倒な手間いらず
コインランドリーの機械に突っ込んで放置するだけです。少々手間だと思うのは、布団をコインランドリーまで運ぶことです。
あと、洗いから乾燥まで1時間〜2時間くらいかかることですね。家に帰ってもいいし、本でも読んで気長に待ちましょう。スマホゲームやっていたらあっという間です。
このような感じで、安く手間をかけずにダニ退治ができます!おすすめ!
コインランドリーでの布団丸洗いについては、今回の記事とかぶる部分も多いものの、以下の記事にも詳細書いてます。
また、コインランドリーの使い方がわからない!という方は、こちらで確認いただければ心配なし。
ダニ問題から開放されて安眠しよう
ダニのフンや死骸によるアレルギー問題、ダニに刺される肌トラブル、特に小さなお子さんのいる家庭では敏感になるでしょう。
わたしはもう大きな大人だが、ハウスダストアレルギー持ちなので、ダニのいる布団は恐怖。ダニに刺された日には、猛烈な痛がゆさに殺意を覚えましたね。
なので、低コストかつ手間最小限でダニを殺処分してしまいましょう。その後の死骸除去もしっかりと。
コインランドリーの乾燥機+水洗い、これがズボラ民にはベストな方法です。
ただ、近くに大型コインランドリーがない、車を持っていない、という人には難しい方法になってしまうので残念。わたしは幸運にも、徒歩5分の距離にあるので大袋に入れて運んでいます。
そもそもコインランドリーさえ面倒くさい、という究極のズボラさん(※かつてのわたし)には宅配クリーニングを押しますが、家計と相談の上ご利用ください▼
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