大人気の無印良品『導入化粧液』。一度使ったら手放せない!と、しばらく前からネットで話題です。
近頃は「導入化粧水」や「導入美容液」など、化粧水の浸透を高める目的でブースター使いする女性が増えてきました。なにやら、導入液を使うことで、そのあとに使う化粧水がごくごくと音を立てるかのごとく肌に吸収されていくというのです。
それほどまでに肌がガサガサに硬くなって化粧水の吸水が悪い女性が多いということなのでしょうか。
さて、今回は無印良品の導入化粧液の効果というより、「化粧水代わりに使ったらやばい」という事実について体験談をお伝えします。もうここで言ってしまいますが、導入液は導入液です。化粧水代わりにはなりません。
導入液を化粧水代わりに使ったらどんな(悪い)変化があったか教えるよ!マネしないほうがいいです!
※無印良品の導入化粧液が悪いという話ではありませんので、誤解なさらないように。
化粧水がなくなって、無印の導入液を代わりに使った3週間のこと
悲劇の始まり
手持ちの化粧水がなくなりました。正確に言うと、SK-Ⅱは少し残っているのですが、新たにSK-Ⅱを買うお金がないのでSK-Ⅱはスペシャルケアに位置付けられた現在。
新たに化粧水を買わない理由
毛穴ケアに力を入れておりまして(詳しくはこちら▶毛穴ケア1か月目の記事)、いろいろとアイテム買い足しました。それでお金使ったので、化粧水は後回しに。直前まで使っていたのは、無印の美白化粧水です。SK-Ⅱに比べたらハリ・潤いに関しては俄然物足りなさを感じてはいましたが、まぁまぁの使い心地。
それでも毛穴の保湿は重要視していたため、高濃度セラミドは持っているのです。
これをペタペタと毛穴気になるところへ塗布し、あとは無印の導入化粧液をばしゃばしゃ使えば保湿はOKだと思ったんです。導入液も、化粧水みたいな使い心地だったのでそれでいいかなと。一応保湿成分も入ってますし。セラミド1瓶消費してから、新たな化粧水買おうと。
もちろん、ケアの最後にはたっぷりクリームを塗ってお肌にフタをしていました。
肌が乾燥し出した
なんか保湿力が足りないなぁと気になってきました。最後に塗るクリームの保湿力が足りないのかな?と。最後はマークス&ウェブでフタをしてたんですけれども。オーガニックコスメで、物足りないのかな?と。ただ、何も初めて使ったわけではなく、最近SK-Ⅱクリームの代わりに使っていたのですが…
なんかこう、肌の奥が干からびている感じがしてました。表面のつっぱりやかさつきは特に感じていなかったんですけれど。
この時はまだ、セラミド塗ってるし乾燥するはずない、と謎の余裕がありました
気付いたら、粉ふいてた
ここ数年、肌から粉ふいたことなかったんです。SK-Ⅱの潤いは完璧だったし、SK-Ⅱ以前はcoyoriの美容オイルでしっかり潤っていました。
乾燥による粉ふきなんて、わたしの中でもはや都市伝説化してたのです。
それが、導入液を化粧水代わりに使って3週間、日中の太陽光の下で鏡を見たら、頬の外側(なかなか気づかない場所!)の角質がめくれあがっていました。
全然保湿されてなくてむしろ笑った
スキンチェッカーで肌水分量測定
頬の水分量24%、これ干からびすぎてディスプレイが危険な色に。小鼻に至っては20%切りそうな値を叩き出す。
ちなみにコレ、無印の導入液、セラミド、保湿クリームでケアした1時間後の数値です。ケア直後は50%の水分量があります。それが、1時間でこんだけ水分が蒸発し、油分量が40%まで上がっています。乾燥しすぎて皮脂でまくっているよう。皮脂のおかげで、肌表面がそんなに乾燥している感じはしないのですね…
慌てふためいて、ルルルンパック買ってきて使いましたが、ルルルンパック後は3時間後も水分量40%以上をキープしてくれていました……パックおそるべし…
というかそもそも、導入液に保湿力を求めたのが間違いだった…!
猛省し、この後は残り少ないSK-Ⅱ化粧水で保湿しまくり、急いでエトヴォス化粧水を注文しました。本当は、無印の導入液+セラミド瓶を使い切ったらエトヴォス買おうと思っていたのですよ…毛穴ケア検証しているので、一度にあれこれアイテムを入れ替えると、効果もよくわからないなという思いもあり…(できるだけ効果検証を記事にしたかったのです)
しかし、肌が耐えられませんでした。
▼スキンチェッカーが知りたい方はこちら。正確性はわからないけど、肌状態の参考にはしてる。
導入液は化粧水代わりにはならない理由
もはや、導入液って何?ほんとはどんな役割してんの?無印の導入液は化粧水みたいに見えるのに何がどう違うの?って気になったので少し調べてみました。
そもそもの導入液の仕組みとは
アイテムによって違いはあるかもしれませんが、ざっくり言うと、ごわついた肌を柔らかくすることで、化粧水の肌馴染みがよくなるという役割があるようです。
自分はというと、ごわつきは感じていないので、普通に化粧水を使った時と、無印の導入液を使ってから化粧水を入れ込んだ時との違いはわかりません。むしろ、SK-Ⅱをけちるために導入液を始めにつける、というところが大きかったです。いつも以上に成分が浸透してくれるなら安上がりだし?というふうな。
そしてもっともっと調べてみたところ、導入液にはアルコール(エタノール)が含まれているものもあって、そのアルコールの揮発性によって肌表面の水分をあらかじめ飛ばし(!)肌に水分を入れ込みやすくする、というタイプのものも。一説には、肌の角質は一定量の水分しかため込めないため、「良い成分の化粧水」で角質を満たすために角質の水分をいったん飛ばしちゃうっていう。もちろんそうすると、肌の吸水力は上がった感じがすると思います。
そんな話をネットで読んで、いったん干からびさせてから補給するのかーと、少し悲しくなりました。
無印の化粧導入液にはアルコールが入っていない
無印の導入液はアルコールフリー。成分を見てみましょう。
エセ美容オタクだから何書いてるかさっぱりわからない
アルコールフリーなのに「オレイルアルコール」って書いてるじゃん?と思って調べてみましたら、化粧品に含まれるいわゆる「アルコール」とは、低級アルコール(エタノール)のみをさすそうで、オレイルアルコールは高級アルコールの一種とのこと。なんかよくわからないけど、いわゆる嫌われがちな「アルコール」とは別物なんだそうな。
参考 オレイルアルコールの成分効果と毒性
成分として、「水」の次に多く含まれている「プロパンジオール」に注目。この成分は、なんと、角質水分量を増加させる仕組み。検証データを見てみると、プロパンジオール塗布直後は、精製水塗布よりはるかに角質水分量があがっており、60分後には一気に落ちています。一時的にぐーんと保水力アップということのようです。これに、5%グリセリン(保湿成分)を一緒に塗布すると、さらに水分量は上がりつつ、60分後もそこそこキープしています。
参考 プロパンジオールの成分効果と毒性
ということは、わたしの理解からすると、無印の導入液を塗った後にしっかりと保湿成分の入った化粧水使えば、肌の水分量(角質層まで)がめちゃくちゃ上がるんではないかと。そういう結論になります。
成分から考えると、無印の導入液の素晴らしさはここにあるんじゃないかと思います
現に、無印の導入液ファンの口コミって、使うと使わないとでは肌の潤いが全然違う!みたいなのが多くて、いかに保湿力が上がるかってことを身をもって体験された感想なんですよね。
保湿力はないが、保湿効果を上げてるっぽい
さきほど参考リンクで紹介した、プロパンジオールの検証結果だと、プロパンジオールのみの使用だと激しく水分量が低下しています。
なので、わたしが身をもって体験したように(悲)、無印の導入液単体では、その瞬間は潤った感じがはんぱないですが、一気に水分を失うと考えられます。
しかしながら、ほかの保湿効果成分と合わせることによって、時間経過後の水分量を飛躍的に高めることができるというデータ結果。
だから、導入液って単体で使うものではなくて、+化粧水は必ず使うべきなんですね。成分を調べることによってそんなことがわかって、すっきりしました。
まとめ
なにはともあれ、わたしのように化粧水の代用として使ってはいけない、無印の導入化粧液。危険です。3週間もすれば肌が干されます。
しかしながら、きちんと用法を守り、+化粧水で保湿すれば肌水分の持続力はアップすることがわかりました。使う際は、必ず化粧水も用いましょう!
肌断食に挑戦している以外は、きちんと化粧水買いましょうね。ほかの美容液買ってる場合じゃないですよ!わたしみたいに!
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